TRネットの鶴見川流域クリーンアップ作戦2010【第17回】趣意書

趣 意 書



「みんなでみがこう バクの流域ピッカピカ」

鶴見川は、東京都町田市小山田の源流の泉に発し、多摩丘陵、下末吉台地を刻み、横浜市鶴見区生麦で東京湾に注ぐ一級河川です。本流の全長は、42.5キロメートル。横浜市、川崎市、町田市、稲城市にまたがる235平方キロメートルの流域は、斜め後ろから見たバクの形に似ています。  近年の急激な都市化を受け、いまや188万人の暮らす鶴見川流域は、すでに流域面積の85%が市街地となり流域開発のつけを一身におう典型的な都市河川となっています。しかし川辺や流域には、自然の賑わう驚きの世界があるのもまたまぎれもない現実です。  こうした鶴見川流域で、持ち場をもち、環境保全やまちづくりで多彩な活動を展開する市民団体が連携して、1991年(H3)春、鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)を発足させました。2003年(H15)3月にはNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(npoTRネット)も設立され、バクの形の鶴見川流域に愛着をもち、水辺や流域の自然の賑わいを励まし守り、川を軸に、流域の規模で、安全・安らぎ・自然環境・福祉重視の未来のまちづくり、文化づくりを推進しています。

 鶴見川流域クリーンアップ作戦は、こうしたTRネットの理念に沿って、「みんなでみがこう バクの流域ピッカピカ」というキャッチフレーズを掲げ、流域の学校や企業の方々の参加をさらに積極的に呼びかけ、足元の川と地域の清掃を通じてその魅力を再発見し、私たちの暮らしの場である鶴見川流域への愛着を育ててゆこうという目標のもと、実行委員会形式で実施している流域行事です。それぞれの実施場所では、近年の集中豪雨による水難事故への防災意識の啓発活動や鶴見川の魅力にふれる楽しいイベントもセットで実施しています。 1994年の第1回は、24団体延べ866名の参加でしたが、昨年度の第16回では自治会・学校・企業など延82の実施団体が41ケ所でクリーンアップを行い、1,285人の方が参加されました。第1回目から通算すると22,633人の力に支えられる流域活動に成長しています。

鶴見川流域では、TRネットメンバーも委員として参加し、検討されてきた流域再生のための総合的な計画「鶴見川流域水マスタープラン」が策定されています。私たちのクリーンアップ作戦は、バクの流域再生を率先・先導する流域市民事業と成長し、水マスタープランの施策の一つである「流域エコライフの推進」の中心的な企画として、昨年度、協賛・協力団体と実施団体数の拡大を進行管理の指標とした市民アクションプランとして、念願がかない、第1号の登録となりました。1年目の成果は賛助・協賛・協力をいただいた企業や地域団体は38団体(4団体増加)、実施団体の増減ありましたが同数となりました。

私たちは、これまでの16年の実績を踏まえ、共通のマニュアルを遵守し、安全対策にも配慮し、楽しく、責任ある<TRネットの鶴見川流域クリーンアップ作戦>を実施してきました。第17回目を迎える今年もまた、マニュアルにそった楽しく安全に実施するクリーンアップ活動を通し、鶴見川とその流域を見つめ直し、市民・企業・行政のパートナーシップと川と流域の環境を大切にする流域文化の形成を目指し、水マスタープランのさらなる充実へと努力してゆきたいと思います。  TRネットの鶴見川流域クリーンアップ作戦が、今年もまた多くの「バクの川」ファンに出会い、バクの川を愛し、蘇らせる新しい流域文化の創造にしっかり寄与してゆけますよう、みなさまの大きなご支援を、よろしくお願い申しあげます。

 

2010年8月10日
流域実行委員長 亀田佳子

 


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